Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)
令和3年3月29日
昨年12月に経済産業省からグリーン成長戦略が発表されました。
●グリーン成長戦略の構成
1.2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略
①温暖化への対応を、経済成長の制約やコストとする時代は終わり、国際的にも成長の機会として
捉える時代に突入
②経済と環境の好循環を作っていく産業政策
③ビジネスモデルや戦略を根本的に変えていく必要
④民間企業の前向きな挑戦を、政府は全力で応援
⑤2030年で年額90兆円。2050年で年額190兆円程度の経済効果
2.2050年カーボンニュートラルの実現
①再エネは2050年発電量の50-60%、水素・アンモニア発電は10%、原子力・CO2回収全体の
火力発電は30-40%
3.グリーン成長戦略の枠組み
①重点技術分野をフェーズに応じて工程表に落しこみ ②政策の重点
4.分野横断的な主要政策ツール
①予算 ②税制 ③金融 ④規制改革・標準化 ⑤国際連携
5.分野毎の実行計画(課題と対応)
・現状と課題 ・今後の取組 ・2050年までの成長戦略工程表
●エネルギー関連産業
①洋上風力 ②燃料アンモニア ③水素 ④原子力
●輸送・製造関連産業
①自動車・蓄電池 ②半導体・情報通信 ③船舶 ④物流・人流・土木インフラ ⑤食料・農林水産
⑥航空機 ⑦カーボンリサイクル
●家庭・オフィス関連産業
①住宅・建築物 ②産業循環関連 ③ライフスタイル関連
●中小企業の対応
中小企業にとっては、コスト高要因でリスクですが、世の大きな変化に早く対応し、事業を伸ばすチャンスにもなります。
今後、サプライチェーンや地域でのCO2削減が必須になり、炭素税・排出量取引・国境炭素税・技術開発・政策ツール等が具体化していきます。
カーボンニュートラルへの中長期経営計画、EMSの活用、CO2の把握と削減、情報公表・発信などが求められます。