Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)

2025年10月

   「センス・オブ・ワンダー」は、1962年農薬等化学物質による危険性を警告した「沈黙の春」を書いたレーチェル・ カーソンの亡き後に出版されたエッセーです。
 甥のロジャーが自然豊かな地域に来て、自然を楽しみ、自然の神秘さ・不思議さを感じ、自然への関心が深まる様子が書かれています。

 TGALメルマガで毎月紹介する「おやまんくち」は、昭和30年代前半まで、非常に豊かな自然で「センス・オブ・ワンダー」が醸成される片田舎でした。

 森の中の漆黒の闇に、ぼっかりあいた夜空に輝く無数の星々。
 井戸水を薪で沸かした野外にある五右衛門風呂から眺める山頂に上る大きな満月。
 暗い森に、時々聞こえるフクロウの鳴き声。
 月夜に、高い杉の木から隣の杉へひらりと飛ぶムササビ。
 夏のカエルの合唱、秋の虫達のオーケストラ。
 燭台の菜種油小灯や電球に飛んでくるオニヤンマ・無数の虫。
 せせらぎの音と緑の甘い香りがする風。
 草むらに寝そべって見る雲の変幻無碍な造形と色あい・流れ。

   空を真っ赤にする無数の赤トンボ。
   体が緑で黒い羽根の川トンボが飛び回る清らかな小川。
   すね毛をつつく小さな魚たち。
   手で捕まえられるハヤ・ハゼ・エビ・カニ・ドジョウ・フナ。
   水が滴り落ちる滝の端を登るウナギ稚魚の黒い大群。大石の下から頭を出すウナギ。
   夜、ランタンに寄ってくる、川底から無数に湧く魚達。
   無数のホタルがつくる光のトンネルの川。田圃・家の蚊帳まで飛んでくるホタル。
   ホタルの幼虫の餌であるコビナをみそ汁で食べてできる貝塚。
   せせらぎの川石・砂利を移動させ、新しく流れをつくる遊び。
   橋の上や川にかかる大木から川に飛び込む子ども達。
   石を起こすと数匹いる黒・青色の蛇。川で泳ぐと隣を泳ぐ蛇。天井の梁から落ちる蛇。
   川で洗う牛・きれい好きな豚・リードなしの犬・子猫の首をくわえて運ぶ親猫。
   放し飼いの鶏・子どもを追いかける軍鶏。屋根から10mほど飛ぶチャボ。 等

 自然で遊び、自然を楽しみ、自然の神秘や不思議に驚き、観察力や好奇心を高められる環境でした。今では、夢のような童話にあるような自然でした。
 
 70年間で、田畑を作る人はいなくなり、たくさんいた魚・鳥・動物・昆虫・爬虫類等は多くが消えました。農薬・温暖化等の影響が原因で、世界中で同じような傾向です。
  多様な生き物が、元気で騒がしい自然に戻したいものです。