特定非営利活動法人エコサポートTGAL

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環境経営効果と実践の声・改善事例集

中小企業での環境経営の効果と実践の声

改訂2022.3.17

 

 環境経営を推進するには、ISO14001・KES・EA21・鹿児島市環境管理事業所
(グリーンオフィスかごしま)等の環境マネジメントシステム(EMS)の導入と運用が必須です。

 ただ最近は、長く運用して経営効果が期待できないという理由でEMS認証を返上するところも
増えています。

(経営成果が得られない要因・対策は、環境経営講座などで教育)

 これまで、20年間KES・EA21・鹿児島市環境管理事業所(グリーンオフィスかごしま)の
中小企業版環境マネジメントシステムの審査・コンサルやISO14001のコンサルまた鹿児島市内
優良事業所選抜のための評価をしてきました。

 審査・コンサル・評価は20年間累計では、約5,000社になります。
 特にKESは中小・零細企業に一番適していると判断し、九州・沖縄地域で普及を図っています。

 環境経営を推進している中小企業、特に企業の90%を占める20人以下の小規模企業の社長、
環境管理責任者、従業員の声や現場の実態をご紹介します。

  ●環境経営を推進する目的
当初は、
①地球環境問題に取組みたい
②大手企業から、取引の条件として要請されている
③公共工事や自治体との取引等で有利になる
④企業のイメージアップ・信用アップのため
⑤経費削減のため
という目的が多いでした。

 環境経営活動を継続するうちに、地球環境のために電気・紙・廃棄物・水・化学物質等
環境負荷を減らそうという考え方や目標設定が変わってきています。

⑥考え方:品質・生産性・安全性の向上や人材育成など、本業を極めることによって、
 環境負荷の削減と経営体質強化の両面を図ろう。
⑦環境目標:環境商品・サービスの開発・生産・販売、環境配慮工事の推進、品質向上
 (歩留向上・クレームの削減)、生産性向上、安全性向上、5Sの推進、教育(本業の専門技術・
   資格等含む)の実践等

 大手企業・中堅企業では、多くがISO9001・ISO14001・ISO45001等を導入し、
統合システムで、上記課題の改善を推進していますが、小規模・零細事業所では
体力がないので、中小企業版環境マネジメントシステムを用いて経営的な課題改善も
推進することを推奨しています。

 ●環境経営 最近の傾向
 ⑧自然保護・生物多様性等を目標設定して、事務所や工場内外また地域での活動が
  広がっています。
 ⑨自社からの温室効果ガス排出量ゼロを目指して、既に排出量ゼロを
  達成している会社があります。省エネの徹底・ソーラー発電の設置・バイオマス燃料
  の活用、カーボンクレジットの購入により実現しています。
 ➉ゼロカーボンを目指して、電気製品・車の使用方法の見直しや更新する改善レベルから
  窓・壁・天井・断熱材等建物のリフォームやエコドライブ自己評価等の実践が増えています。
  また、ソーラー・風力発電だけでなく蓄電池の設置が増えています。
  デマンドコントロールの導入まで必要でないので、スマートメータと九電のキレイライフ
  プラスでの電気使用量管理や分析も増えています。
 ⑪働き方改革・健康経営に配慮して、残業時間の短縮・社員の健康管理・職場環境の改善など
  を目標設定し、モチベーションアップ・生産性向上・環境負荷の削減を目指す事業所もあります。
 ⑫自然災害対策・BCP(事業継続計画)を緊急事態対応の項目として、ルール化と備品設置・
  テストなど充実・強化しています。
 ⑬また、地域との共生・地域創生に配慮して、地域の自然・歴史・文化などの情報を、事業所から
  発信するところもあります。
 ⑭最近、特に多いのはSDGs目標を環境目標として設定するところが増えています。
  SDGsでは、宣言・紐付け・情報発信に終わりがちですが、PDCAが回りにくい点を
  各環境マネジメントシステムで運用しています。

なかには
 ⑮事業成長のための経営革新計画を、KESで進捗管理する産業廃棄物処理業もあります。
  また、環境マネジメントシステムを変更するところもあります。
 ⑯鹿児島市環境管理事業所からKESステップ1へ、KESステップ1からKESステップ2へレベルアップ
 ⑰ISO14001やEA21に取組んだが、作成書類などが多い等の理由でKESステップ1に切り替える
 ⑱KESやEA21では、知名度や優遇評価が低いとISO14001に移行する
 ⑲建設業入札加点のためISO14001を認証取得したが、KESは身の丈に合い、会社のためになると、
  併用しているおもしろい会社

  • 環境経営を実践した効果
    推進された中小企業のトップが、最も喜ばれるのは、以下のようなことです。

     ①・全員で一致団結して取り組んだ結果、社内が活性化した。
      ・従業員が変わった。職場がきれいになった。
      ・口酸っぱく言っていたことが、何も言わなくてもできるようになった。
      ・出来ていない時は、マニュアルでそうなっていると、はっきり叱れる。
      ・マネジメントシステムの良さは、味わってみないとわからない。

  さらに、以下のような効果・影響も、話されています。
   ②全員で何かに継続して取組む機会、外部から社内を見られ、指導されるような
    機会はこれまでなかった。活動を通じて、外部から多くの刺激を受けるとともに、
    継続して全員で学習する習慣ができた。
   ③従業員の環境意識が変わり、職場だけでなく家庭や地域での活動にも、積極的に
    取組むようになった。
    毎月会社周辺等を広く清掃しているので、町内会からも感謝されている。
    地域の人からベンチや鳥の巣箱をもらったりしています。
   ④全員参画活動を通じて、各人の参画意識・毎月の進捗管理・見える化・5Sが進み、
    仕事の進め方も変わってきた。
   ⑤事業承継するにあたって、二代目を全員参画環境改善活動のリーダーとして中心になって
    もらい、その流れで事業承継できた。
   ⑥エコ商品の開発・販売、エコ提案などを、目標管理できるようになった。
   ⑦法律の理解が進み、順法が確実にできるようになった。

   環境負荷や経費削減の効果も大きく、以下のような成果を出しています。

  身の丈にあうシンプルなシステムなので、構築や運用に多くの手間をかける必要がなく、
 全員で実践・改善に注力できた結果
だと思われます。

    また毎月のTGALメルマガ情報(約10ページ)で各社の環境経営活動を紹介する
「環境経営訪問記 」
(累計約150社)が具体的で役立つと多くの会社で社内掲示されています。

  システム導入前に、独自に省エネ、ガソリン削減等に取組んだところでも、予想以上の成果が
 出ています。
  認証登録にかかった費用は、多くの事業所が半年程度で回収されています。

 ⑧ガソリン使用量を45%削減できた。
  これは遠方出張の際社用車使用をJRで行けないか見直した、社員のスケジュール管理を
  システム化し、同一方向に行く場合は相乗りで行くようにした、また社用車1台毎の燃費管理
  するようにした、エコドライブ・保守管理を徹底実践した等の成果とのことでした。
 ⑨電気(動力)使用量を65%削減した。
  1ヶ月単位で、電力使用量の結果を見て活動を評価・分析する会社が多いのですが、
  この会社は毎朝電力量計の値を見て、前日との比較・評価をされ改善されていました。
  休日でも、何故電気使用量が上がるのか等、細かな計数管理と分析・改善が、効果に
  結びついていました。
 ➉産業廃棄物を3分の1に削減できた。
  産業廃棄物の内容また発生源を分析し、分別の徹底と廃棄物になるものの持込を制限する
  ことにより、産業廃棄物毎月コンテナ1台が3ヶ月に1台で済むようになったとのことです。
  また金属類は、リサイクルに回すことにより収入になっていました。

  以上の他に、紙の削減、危険物によるリスクの軽減、職場・資材置場等の整理・整頓・清掃の
 徹底、グリーン購入等が改善されています。

  また従業員からも、以下のような声が出ています。
 ⑪家庭でも省エネが普通になった。ソーラーを設置した。アイドリングストップ、
  エコドライブが、普通にできるようになった。
 ⑫他社でもあまり実施されていない社会貢献を、我が社では先んじて実践しており、
  会社を誇りに思う。
 ⑬環境改善は誰でもできて、すぐ成果が出るので面白い。 等

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