特定非営利活動法人エコサポートTGAL

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2024年度方針

当NPO法人も皆様に支えられ、設立して21年が経ちました。
これからも、『環境=経営=人づくり=地域づくり』の理念の元、『環境保全』と『環境の視点で中小企業と地域の活性化』を目指し、活動を展開します。

2024年度は、以下のような活動を展開します。

中小事業所版環境マネジメントシステムKESは、中小事業所の環境経営に有効であるばかりではなく、組織の活性化等に効果が表れ、経営体質強化にも貢献しています。
今後も、環境改善だけでなく組織活性化のツールとしての普及を図っていきます。

今や環境経営は、『持続可能な社会づくり』の大きな柱としてとらえられています。
SDGs・パリ協定など大きな国際的な動きから8年経過しました。
脱炭素社会への移行と経済成長の同時実現を目指したGXも動き始めました。

1. 中小事業所版環境マネジメントシステムの普及・拡大
環境マネジメントシステムは、環境経営活動を効果的・継続的に推進するために
必須のものです。
環境負荷が大きい中小企業での導入・活用が重要であると考えており、地域活性化にもつながるものとして、当NPO法人が最も注力している活動です。

特にKESの普及・拡大はNPO法人創設時からの最大目標であり、九州・沖縄唯一のKES協働機関として全国の仲間と連携して普及・拡大を図っていきます。
持続可能な社会が重視される時代の中で、環境経営活動からSDGsへのステップアップ・実践を支援していきます。

これまでと同様にEA21については、鹿児島県やEA21地域事務局かごしまと連携し、グリーンオフィスかごしま(鹿児島市環境管理事業所)については、鹿児島市と連携して、普及・拡大・深堀を推進していきます。

現在KESが鹿児島県内50事業所、九州中北部・沖縄29事業所、EA21が鹿児島県内38事業所、グリーンオフィスかごしまが鹿児島市内562業所です。

コンサル・審査・講習会・交流会・情報提供等を通じて、継続的に支援・普及
していきます。

2022年度・2023年度は、鹿児島市の環境内部監査支援業務を受託して各年度30課の環境監査を支援しました。
市役所内部活動から市内事業所・市民へ働きかける活動への転換を提案しています。
本年度も、継続受託を図るとともに、他自治体での内部監査支援を図ります。
2. 環境経営推進事業所での活動支援
環境経営活動をさらに深化させ経営に役立て、職場だけではなく家庭や地域
に環境活動が波及していくために、以下の点を充実・強化します。

(1) KES審査員の研修充実
現在、TGAL登録の九州・沖縄地区KES審査員は15名です。
(鹿児島10、福岡1、佐賀1、長崎1、熊本1、沖縄1)
KES審査員のスキルアップを図るために、鹿児島KES審査員研修会を毎月実施してきましたが、2021年度からは新事業展開等を理事会で検討するため、偶数月開催にしています。奇数月は、京都での全国KES審査員研修会です。
九州中北部研修会は年2回開催(京都・鹿児島研修会議事録は毎回送付)
地域中小事業所の実態・全国の動きなどを的確に捉え、地域に貢献でき、楽しく継続できる環境経営のための審査・助言に努めます。
なお、鹿児島県内のEA21審査員5人はKES審査員でもあります。
審査員も高齢化してきていますので、新審査員の確保と育成に努めます。

(2) TGALメルマガの充実
TGALメルマガ(A4数ページ)を毎月KES登録事業所など約200箇
所に送付し、環境改善・環境教育などに活用頂いています。
今後はさらにゼロカーボン・SDGs・補助金・環境ビジネス・環境教育・
地域創生等の情報を充実していきます。

(3) TGALホームページでのコンテンツ発信
TGALホームページコンテンツは、環境分野の大きな動向、地域現場での改善のノウハウ・事例、環境経営事業所訪問記、環境教育講座概要、環境・SDGsテレビ番組などをアップしており、全国的に検索では上位にランキングされるコンテンツを複数蓄積しています。さらに充実していきます。

3. 省エネ診断などの推進
パリ協定の約束に向け、自治体も温暖化防止対策・計画を見直しています。
事業所・家庭でも、2030年まで温暖化ガスの50%以上削減が求められています。

当NPO法人には、ISO14001・KES・EA21の審査員14名だけではなく、フリーのエネルギー管理士3名を始め、電気主任技術者、建築設備士、省エネ普及員等の専門家・業務経験者が所属しています。
鹿児島県環境技術協会・省エネセンター等と連携して、自治体・病院・施設・
工場等専門家として省エネ診断を推進しています。

2021年度には、鹿児島県ゼロカーボン推進委員会委員として久留が委員となり、鹿児島県のゼロカーボン推進に向けていろんな提言をしてきました。
2022年度には、鹿児島県省エネ補助金の条件である省エネ診断を3社、2023年度には10社行いました。
2024年度も鹿児島県の省エネ補助金が検討されていますので、省エネ診断の
推進を図ります。またエネルギー管理士の増員を図ります。

4.環境・SDGs教育の推進
環境経営、環境ビジネス、環境まちづくり、SDGsなどの活動を展開するために
は、環境意識・知識・行動力のある人材の育成が重要です。
これまでも、20年間で約300回・7000人を対象に講座を開催してきました。

子どもさん対象には、環境自由研究・学校出前講座、一般市民対象には公民館
講座・高齢者学習講座などを継続してきました。

また事業者対象では、各EMS導入講座・環境改善講座・目標設定講座・廃棄物
管理講座・CO2削減講座・SDGs講座などを初級・中級・上級レベルに分けて
開催しています。

これまで、活動の基本である「ものの見方・考え方・生き方」を考える「キャリア
形成・キャリアアップ」講座を数回実施してきました。
2023年度は初めて大学生の春休みにインターンシップ生を3名受入れました。
2ヵ月間の活動では、環境経営への意識が高まった、人生観・社会観が変わり自
信がつき積極的になった等うれしい感想がありました。
2024年度も夏休み・春休みに受け入れたいと思います。

5.KESステップ1のNPO法人としての活用・展開
H23年度から鹿児島市環境部との取引事業所は環境管理事業所の認定が必須条
件となりました。当NPO法人も環境管理事業所の審査を毎年受託していますので、KESステップ1を認証取得し、環境管理事業所として認定を受けました。
本年度も、NPO活動を確実にかつ効果があがるように実践するために、環境経
営事業所のモデルとなる活動を目指します。

6.調査・研究・ネットワーク化
よりSDGs・ゼロカーボン・GX・環境経営・地域づくりを推進するための調査・
研究・ネットワークづくりを推進します。

また、環境経営審査・コンサル、教育、情報発信事業だけでなく、SDGs・環境整
備・補助金・QC・5S・経営等の新規支援事業にも取り組んでいきます。