特定非営利活動法人エコサポートTGAL

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ニュースレター

農業と環境問題

Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)

2015年9月1日

家の光」7月号に、環境・生態系に関する特集がありましたので、ご紹介します。

 Part1 身近にせまる温暖化:異常がふつうで、ふつうが異常!?

  •   農業被害:農作物がピンチ!

 温暖化により、果樹は100%、野菜・花卉で85%、水稲で70%、麦・大豆・飼料作物・家畜で40%の都道府県で何らかの影響。

 果樹では着色不良・着色遅れ、日焼けなどの高温障害、秋から冬にかけての低温不足のため発芽・開花しない眠り病。温暖化による病害虫の北上。

 稲作では高温による白未熟粒や胴割れ、高温不稔、カメムシによる斑点の多発。

 露地野菜では、レタスやキャベツの結球不良、葉物のとう立ちの増加。

 畜産では、鶏の熱中症による死亡、猛暑による牛・豚の生育遅れ、繁殖障害、乳生産量低下。

  •   感染拡大:熱帯ウイルスが心配!

 日本で69年ぶりにデング熱の感染者。感染源のヒトスジシマカの生息域が 徐々に北上し、秋田県・岩手県でも生息・定着。マラリア・腺ペスト・脳炎・コレラ等感染症を媒介する昆虫やネズミの生息域が北上。

  •   これからの覚悟と備え

 化石燃料エネルギー依存の減少と温暖化による環境変化への適応が必要。

・リンゴ:平均3℃上昇すると、関東以南では栽培困難、北海道全域栽培適地化

・温州ミカン:適地が九州・四国の沿岸地域から南関東の沿岸部に移動

・愛媛県:イタリア・シチリア原産の高温に強いオレンジの産地化

・佐賀県武雄市:東南アジア原産のハーブを産地化・特産品化

・リスク分散のため栽培作物の多様化、高温でも育つ品種開発、温暖化に対応し

た栽培技術情報収集も必要。

Part2 里山からのメッセージ

  •   獣害はなぜ増えた?

 二ホンジカ:20年で7倍に増え、農作物被害は2013年度75.6億円と獣害の1位

 10年後、現在の倍近くに増加。下草が食い尽くされ土砂崩れの危険

 イノシシ:20年で3倍に増加。二ホンサル:25年で分布域が1.5倍に拡大。

 里山の荒廃や狩猟者の減少・高齢化で、野生鳥獣の増加が顕著。

 保護だけではなく、生態系維持には適切な管理が必要。

  •   子や孫になにを残したい?

 無理せずに里山を守れる新しい仕組みの創出が必要。

 事例:宮城県大崎市の棚田米の産直事業「鳴子の米プロジェクト」

 岡山県西粟倉村の100年の森に育てる「百年の森林構想」

 兵庫県JAたじまの「コウノトリ育むお米」

 新潟県佐渡市の「朱鷺と暮らす郷」

 広島県尾道市の「源五郎米」鳥取県智頭町の「疎開保険」の販売 等

NPO法人エコサポートTGAL 理事長 久留正成