Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)

2014年8月19日

 全国47都道府県に、中小企業・小規模事業者のための経営相談所「よろず支援拠点」が開設されました。8月6日(水)には、鹿児島での開設を記念したセミナーがありました。 

1.「よろず支援拠点への期待」九州経済産業局産業部中小企業課課長 松崎治洋氏
  中小企業・小規模事業者の起業・成長・安定の各段階の課題やニーズに応じたきめ細やかな支援をする。また地域の社会的課題の解決と地域の活性
  化を図る。
●支援体制「よろず支援拠点」 ●支援ポータルサイト「ミラサボ」
  よろず支援拠点に期待するミッションは、以下のようである。
  ①販路拡大につながる経営相談によって、行列のできる拠点になる
  ②すべての中小企業経営課題に応える ③最適任な支援人材や専門家を紹介する
  ④地域活性化のハブになる ⑤ノウハウを地域の支援機関に広める
  ●参考情報:事例から学ぶ支援ノウハウ~九州における認定支援機関の取り組み事例~

2.「鹿児島県よろず支援拠点の目指すところ」 コーディネータ 加藤剛氏
   ①総合的・先進的アドバイス ②チーム編成を通じた支援 ③ワンストップサービス
何回でも改善が進むまで相談対応します。(無料)既存の支援機関とも連携推進します。
   これまでの上位相談内容:①売上拡大②創業③経営改善④資金繰り⑤地域資源活用

3.記念講演:強みを生かして挑め!「中小企業の成功から学ぶ売上UPへの道」
  富士市産業支援センターf-Bizセンター長 小出宗昭氏
 「よろず支援拠点」のモデルを創ったカリスマアドバイザーのお話でした。
 ①支援では一生懸命なのは当然。結果が全てである。
 ②相談の7割が売上の問題。具体的に売上向上のための知恵が必要。
 ③売上アップの方法は、販路拡大、新製品・サービス開発、新分野進出であり、戦略は
  真のセールスポイントを活かす、ターゲットを絞る、コラボレーションでやること。
 ④真のセールスポイントは、社長もわかっていないことが多い。
  理由は、あまりに近すぎて見えない。見る方向が同じ。業界の常識に縛られている。等
 ⑤会社が存続していることは、なんらかのセールスポイントがあるはず。
 ⑥常識を疑え。消費者・使用者の目で見ると真のセールスポイントが見えてくる。
 ⑦現場見なくても、技術がなくても、社長の話を素直に聞くと見えてくる。
 ⑧真のセールスポイントを見つけ、知恵を絞ったキャッチコピーと金かけない広報を。
  改善のための対策はリスクを最小に。もし失敗しても、また立ち上がれる。
 ⑨バランスシートの中にヒントはない。問題点指摘では改善は進まない。具体案提示が必須。
 ⑩中小企業が元気になると、地域活性化につながる 等

 ●成功事例:㈱司技研・マルミヤ食品・サトウ椿㈱・㈲静岡木工・㈲スノーチャイルド 等
 具体的なアドバイス・支援内容などは、発行された本・ブログなどを参考にしてください。

 地元の「よろず支援拠点」の活用を。またお知り合いの事業者様にもご紹介ください。

NPO法人エコサポートTGAL 理事長 久留正成