Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)

改訂2025年9月

  最近の地球温暖化は、加速しています。
  この3年間の夏(6-8月)の平均温度は、平年と比べ23年・24年が各々1.76℃、25年は2.36℃温度上昇しています。

  国内では、猛暑日が連続し、線状降水帯による集中豪雨による被害が、北海道など全国各地で発生しています。
  世界でも、熱波、日照り、集中豪雨、山火事などが頻発しています。

  気候に影響を受けやすい農水産業では、農水産物に収量・品質の低下など深刻なダメージが出ています。
  結果、農水産物価格の高騰・不足が日常的になっています。  

  農水産業では、従事する人の高齢化と後継者不足等、担い手不足が大きな課題です。
  さらに、異常気象による被害が、従事者の事業継続意欲に水を差しています。
  漁業でも、これまでの乱獲による漁獲量減少に海水の高温化等が追い打ちをかけています。

  米は、昨年異常な販売価格の上昇があり、平成の米騒動が起きました。
  原因は流通や統計等だけでなく、高温化等による米の品質劣化・収量不足等があります。
  農業分野では、温暖化適応策として米の品種改良や栽培方法の見直し等がされていますが、異常気象による高温障害等のスピードが早いのが実態です。

  ブドウでは着色不良・日焼け・肥大不良・割れなどで収量が減少。
  温州ミカンでは、果皮と果肉が分離して味が悪くなる浮皮や日焼け果が発生。
  野菜でも、生育不良や発芽不良。
  畜産も乳用牛が夏バテで乳量が減り、採卵鶏の産卵率が低下。ブロイラーの死亡が大幅増。
  豚は繁殖成績の低下などが発生しています。  

  水産業は、養殖も含めた水揚げ高は、2023年にはピーク時の71%も減っています。
  サケ類は75%減,サンマは96%減。スルメイカは97%減。サバ類は84%減です。

  日本は、食料自給率がカロリーベースで38%と先進国の中では極端に低く、海外から特にアメリカ・カナダ・オーストラリア・ブラジルから約80%を輸入しています。
  日本の経済力も落ちて、購買・調達力も弱くなっています。
  さらに、輸出する国も自然災害などで、生産が不安定になってきています。

  熱中症やゲリラ豪雨に気をつけましょう!等緊急対応策だけでなく、温暖化の原因であるCO2削減活動に取組みましょう!等、皆の自覚・行動を促す報道が欲しいものです。