Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)
2023.9
柴犬・蘭は、9歳の雌犬でTGALのマスコットです。
柴犬専門のブリーダーを訪問し、生後3か月の子犬を1匹分けてもらいました。
始めは、片手に乗るくらいで、ふわふわして飛んでしまいそうな子犬でした。
その後、成長して丸々と太り、一時期は14kgまでなって「秋田犬ですか?」と尋ねられ、勝手に「丸」という名前も頂いていました。
朝の散歩は、近くの子ども達の通学路だったので、「触ってもいい?」と子ども達が寄ってきて、学校でも名前が出るほどの人気犬でした。
ところが、7歳になった頃から腹の皮膚が黒くなり始めました。
そのうち、体中を痒そうに掻き始めましたので、かゆみ止めを飲み始めました。
それでも痒さは治らず、皮膚はさらに黒い部分が増えてきたので、病院を変えてみました。
人にも柴犬にも多いアトピー皮膚炎であり、ステロイドなどの薬をもらいましたが、「ここまで進んだらあまり治療方法はないですね」と言われました。
皮膚炎などに配慮したドッグフードに変え、菓子類も減らしました。
しかし、どんどん悪化して今年の6月頃には皮膚全体が黒くなり、腹・首・顔・足部など全体の2/3ほどの毛が抜けてしまいました。また酷い悪臭もしてきました。
体重は8.8kgまで減り元気もなくなり、散歩は1m歩いては痒がって止まるので、抱っこしないと移動できなく、寿命も何ヵ月持つのかなと心配するくらいでした。
そこで、藁にもすがる思いで人のアトピー皮膚炎に効果があるという海洋療法に着目し、毎夕散歩後に10分位粗塩を溶かしたお湯で体を拭くことにしました。
その結果、劇的な変化が見られました。
●1ヵ月後
・酷い悪臭がなくなった。 ・かゆみが多少ましになった。
・多少元気が出てきて、自分で数十メートル歩くようになった。
・黒ずんだ皮膚が小さなかさぶた状になって、少しずつ剥げるようになった。
・首・腹部など毛が抜けたところに、うぶ毛みたいなものが増えてきた。
●3ヵ月後
・元気が増し、散歩コースを選択するようになり、散歩距離が長くなってきた。
・黒ずんだ皮膚が薄くなり、首周は元気な頃と変わりない程毛が生えてきた。
・腹部・胸部に茶色の毛が生え、会った人に「毛が生えてきましたね」と言われる。
まだ元気な頃の数分の1の回復ですが、さらに工夫を重ね改善したいと思います。
今回の治療で「海水の治癒力」に驚くとともに、豊かな資源を我々人間に提供し、
自然治癒力の高い海洋の「環境汚染」が広がっていることを心配します。