Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)
2023.11
2023年度鹿児島県省エネ設備補助金の対象は、トップランナー制度基準を満たす
①既存設備より30%以上省エネの業務用エアコン ②調光式LED でした。
なお、エネルギー管理士による省エネ診断を受けることが申請の条件でした。
当法人では、工場・事務所・飲食店等約10事業所の省エネ診断を担当しました。
省エネ診断では、以下のようなことを調査・分析・提案します。
①事業所エネルギー実態:電力・燃料・車燃料・再生可能エネルギー 等
②エネルギー管理状況評価:体制・環境経営システム・エネルギー管理システム等
③エネルギー改善取組状況:システム・ハード(建物・設備等)・ソフト・人
④総合評価及び今後の省エネ提案 ⑤ 3年間の省エネルギー化計画 等
●エアコン
・補助金申請された既設設備は古く、製造年・仕様が不明なものが多かった。
・海近くや飲食店・工場等では、塩害・油付着があり寿命が短く故障しやすい。
・30年前なら30%、20年前なら20%、10年前なら10%程度最近設備は良化。
使用環境の悪いところでは、30%良化にならず断念するところも多かった。
・経年劣化は3%/年程度と言われている。しかしながら市場での経年変化データは
公表されていなく、3%/年という数値は根拠データに使用できなかった。
・法定耐用年数は家庭用エアコン6年、業務用13,15年、LED15年である。
●調光式LED
・電球をLEDに更新すると、約90%省エネとなる。
飲食店等では電球使用も多く、店全体電気使用量が半分になるところもあった。
・水銀灯は、LEDに更新すると約80%省エネとなる。
・蛍光灯は、LEDに更新すると約50%省エネとなる。
・調光式は、リモコンやスイッチで調光できるのでさらに省エネとなる。
●補助金申請書の対応
・補助金申請に慣れていないところが多く、書類準備・作成等に時間がかかった。
・環境経営システムを導入・活用していないところでは、エネルギー費用は分かっても
電気・ガス・車燃料などの使用量がなかなかわからなかった。
エアコンは、年々技術改善されているが、経年劣化が大きく日頃のフィルタ清掃や定期メンテナンス等が有効である。
照明は、電球・蛍光灯・水銀灯をLEDに更新すると劇的に省エネになり、調光式にするとさらに省エネ効果が期待できる。
身の丈にあう環境経営システムを導入・活用している事業所は、ゼロカーボン・環境に対する意識が高く、エネルギー管理が円滑で効率的である。