Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)
令和2年4月30日
現在、世界中で蔓延している新型コロナウイルスは、ワクチンと治療薬が開発・使用されるようにならない限り、終息しません。現在は、感染者を確実に発見、隔離・追跡管理・重症者の治療に努め、感染の拡大防止を図っています。
しかし、感染してもすぐに症状が現れなかったり、検査を受けられなかったりして、確実に感染者が発見されず、さらなる感染を引き起こしています。
「感染の恐れ確認法」としては、まず自らが、風邪のような症状があり、37.5℃以上の発熱があり、時には味覚などに異常があるかで判断しています。
体温測定には、水銀体温計、サーミスタ電子体温計、赤外線利用の耳式体温計が使用されます。
人の出入りの多い空港・駅や建設現場などでは、非接触で体温を測れる赤外線放射温度計や面的計測できるサーモビュアーが使用されています。
先日、JR鹿児島中央駅でもサーモビュアーが設置され、非接触計測結果が37.5℃以上になっている人には、注意・ヒアリングするようになっています。
「感染の確定診断」には、PCR検査が行われます。
PCR検査では、喉などから検体を採取し、検体に含まれるDNAを増幅して検査し、結果が判明するのに1日-数日かかります。感染し検査する時、検体や増幅処理のバラツキ等もあり、精度は50-70%といわれており、検査人数・機材不足もあり、検査数を急激に増やすことが難しい現状です。
台湾・韓国などでは、ドライブスルーやウォーキングスルー方式の簡易検査で時間短縮・医療関係者への感染を防いで、検査数を増やしています。また、自宅待機の感染者の行動追跡には、GPSで位置情報が把握されます。
精度は低いですが20分程度でできる抗体検査も、世界的に始まりました。
今、世界中でワクチンや治療薬が懸命に開発されていますが、検査時間の短縮・精度の向上のために、検査薬キットも開発・改善されています。
いろんな課題解決・科学の進歩には、地味で目立ちませんが、まず数値化・計測化して、非接触計測、計測精度向上、計測時間の短縮・自動化などの計測・検査技術の開発・改善・活用が必須であることを再認識します。