Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)
2025.1
環境経営に取組む中小企業では「紙・ゴミ・電気など環境負荷の削減」目標のままで、改善が限界となり、活動がマンネリになっている傾向があります。
「環境経営目標」の考え方・設定法を見直すことによって、目からウロコがとれ、環境活動を経営活性化・体質強化に生かせます。
ISO14001・KES・EA21・鹿児島市環境管理事業所を対象に講座を行いました。
(1) 環境経営の現状と課題
① 環境経営現状の傾向・課題について層別と分析
② マンネリの原因と活性化の5大要素
(2) 各システムの環境目標に対する要求事項
① ISO14001規格項番6.2.1:著しい環境側面、順守義務、リスクと機会を配慮
② KES規格1.3.3⑶、2.3.3⑶:ISO14001とほぼ同様
③ EA21ガイドライン要求事項6:
CO2・廃棄物・水・化学物質の削減、本業に関する目標の設定が必須
④ 鹿児島市環境管理事業所環境管理指針⑸:環境目標のうち一項目は削減目標
(3) 環境目標設定の考え方・進め方
・経営分析⇒経営戦略⇒環境目標、SWOT分析
・資源生産性向上:業務・商品等のQCDSMの向上⇒施策としての5Mの向上
① 環境負荷と資源生産性:環境負荷量だけではない資源生産性の考え方・事例
② 設定目標の指標:指標としての絶対量・原単位・施策、業績との関連・傾向
③ 社外活動への広がり:従業員の家庭・地域・サプライチェーン等での活動や支援
④ 改善・向上施策の進捗管理:改善・向上の施策を具体的にして目標設定
(4) 環境目標の変遷と方向
① 環境負荷の削減:電気・燃料・CO2・廃棄物・水・紙・化学物質
CO2削減(電気・燃料など削減)はパリ協定もあり、見える化・削減目標は必須。
② 本業の目標設定事例:製造業・建設業等でのQCDSMに関する目標事例
③ 生物多様性の目標と施策:事務所・工場・工事現場・地域での実践事例
④ 地域貢献活動:清掃だけではない市民活動・地域との連携、出前講座、情報発信等
(5) 最近の環境経営
① 最近の経営課題と目標設定:働き方改革、健康経営、人手不足や育成、BCP 等
② 環境経営とSDGs:環境経営と連動した進め方
③ 最近多い環境経営目標事例:SDGs、環境教育:従業員家庭、施策の進捗管理等
(6)身の丈に合う環境経営システム
①EMSの種類と狙い・実践して喜ばれる環境経営の効果・KESステップ1の推奨
②地球環境活動の推移とこれからの動き
頭を柔らかくして、視野を広く・高くすることにより、経営効果も大きくなります。