令和4年10月27日
ゼロカーボンの推進、ウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰対策として、省エネが見直されています。
冬の厳しい需給逼迫予測もあり、国は節電促進事業を進めています。
SDGs活動では、事業所だけでなく社員の家庭でも取組んでいます。
1.『電気使用機器毎使用実態一覧表』の作成と管理を。
全ての機器の電気容量・使用時間・問題点・改善施策などを記録した一覧表を作成して下さい。改善の対象が見えて、漏れなくしっかり改善できます。
自動販売機や電気設備があるのに、省エネ対象から漏れていることがあります。
2.『電気の契約条件と契約内容』についての見直しを。
電気料金は、基本料金と使用電力料金で構成されています。
大きな容量の設備が排除されるとか、省エネタイプに更新した場合に、契約容量を見直さずに、高い料金のままになっているケースがよくあります。
契約容量・基本料金を低減するには、時間毎に電気使用量を監視して警報を出すデマンドコントロールの導入が有効です。
家庭の場合は、電気を一斉に使う時間等を見直し、アンペアダウンを検討下さい。
3.『毎月の電気使用量把握から時間毎の把握に』
従来は、アナログ電力量計が設置され、毎月検針されてきました。
最近では、30分毎に電気使用量を自動計測できるスマートメーターに、順次更新されています。
4.『電気使用量の月・年比較をグラフ表示に』
省エネ目標と実績が随時に見えないと、省エネの周知・浸透が難しくなります。
電気使用量データをグラフ化して、掲示や回覧などで皆が見えるようにしてください。
なお、九電のキレイライフプラスは無料で登録でき、毎月また時間毎(スマートメーター設置の場
合)の電気使用量グラフを、パソコン・スマホで見られます。
設定値オーバーの連絡、似たような家庭での省エネランキング機能等もあります。
5.『省エネ施策一覧表の作成と管理を』
一般的に向上目標を設定して、結果である実績数値を把握・管理していますが、プロセスである施策の実施スケジュール管理はできていません。
改善計画書の様式を見直し、毎年新たな施策を追加し、施策の実施スケジュールを管理してください。
6.『電気の基礎学習等の定期的な省エネ勉強会を』
『電力量=Σ電圧×電流×時間』なので、①電気使用機器の台数を減らし、②電流を小さく、③時間を短くする改善に着目すればよいことがわかります。
また、建物の窓・壁・天井等の対策や周囲環境の緑への配慮、省エネ技術や製品、補助金、パリ協定など世界や日本の動き、他社の改善事例、業務のムリ・ムラ・ムダ取り、全員参画で楽しく改善する方法・しかけ等を学習・検討することが、環境意識を高め・知識を深め、改善を加速します。