Think Globally, Act Locally!!
   (地球規模で考え、地域で足元から実践)

 平成31年1月31日

 1月21日(月)鹿児島大学稲盛会館で、鹿児島大学南九州・南西諸島域共創機構産学・地域共創センター創設記念シンポジウムがありました。

「南九州・南西諸島域の地域創生」について、文部科学省、九州経済産業局からの挨拶、また鹿児島県企画部、地方自治体(伊仙町長)、教育(県教育委員会)、産業(県工業倶楽部)、産学連携(琉球大学)の立場から、「産学・地域共創センターへの期待」を、お話頂きました。

 挨拶
 SDGsが求められる中、「地方の価値を生かす」ことが大事になる。地方の価値・良さは、地元の人は気づきにくい。
「オープン」「多様性」がキーワードとなり、今の流れを変える仕掛けが必要である。

 「産学・地域共創センター」への期待
①あらゆる面で変革が起きるが、鹿児島県は、明治維新にもあるようにポテンシャルが高い。
 地域発展を牽引できる人材の育成、事業の連携、研究成果の活用を期待する。

②「集中」と「分散」の時代になっている。
伊仙町には日本で一番が3つある。長寿で世界一になった泉重千代さん、本郷かまとさんの出身地である。また10万人当たりの100歳以上が一番。そして独自の闘牛文化がある。伊仙町の全ての小中学校で、子供たちが増えている。沖永良部島では、大学OBが住み新たな動きを始めている。伊仙町にも、是非大学OBが住んで欲しい。
 新しい時代には、新しい人の流れをつくり「多様性」を高めることが大事である。

③地域創生のキーワードは「横ぐし」だと思う。Uターン・帰島してもらうしくみ、Iターンしてもらうしくみ、家族を増やすしくみづくりが必要である。少子化対策は「産めよ・増やせよ」で進めにくいが、「子育てと子育て支援」を、しっかり横ぐしをさす取組が必要。外国人も含めた「地域共生社会」のための、「地域創生人材育成プロジェクト」の推進を期待する。
 いろんな分野・異分野が触媒となるしかけが必要である。

④この地は素晴らしいものを多く持っているが、情報発信力が弱い。沖永良部珈琲を栽培している人がいる。
 伝統的な作物以外でも栽培できるものがある。
 また情報蓄積・AI技術の進歩がすごい。精密無人農業やコンピュータにあわせた仕事づくりなど「時代背景を認識した創生人材の育成」を期待したい。

⑤沖縄のリーディング産業は、三次産業のITと観光である。ITはインフラを整備して、初めはコールセンターが多かったが、最近はソフト開発が多い。
 一次・二次産業は弱い。健康・機能食品、水産資源などで協力・連携推進したい。

 センターの意義・決意(センター長)
 産官学が連携して、イノベーション創出のための新たなモデルづくり、地域に真に必要とされる特色ある大学として、スマート農業・スマート水産業などを進める。

理事長 久留正成