Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)
2013年8月5日
8月は、お盆、広島・長崎の原爆投下記念日、終戦記念日があり、先祖をまた戦争を思う月です。
私ごとですが、今年は父の初盆です。父の青年時代は中国や墓島・玉砕の島で戦い、戦後は荒廃した日本のために働きづくめでした。私が小学生の時「何のために仕事をするの?」と聞いた時、「社会のため」との回答に「社会って何?」と疑問に思ったことや、「戦争中は蛇やネズミがごちそうだった。血の川を何度も渡った。何度か死にそうになった。」と無口な父が酒を飲んだ時、話していたのが忘れられません。
鹿児島には特攻隊の基地が知覧、万世、鹿屋、串良、国分、出水、指宿にあります。
知覧特攻平和会館が遺品など多く展示され有名ですが、私は平和会館に近づくだけで胸がいっぱいになり、まだ平和会館に入ったことがありません。
20歳前後の若者が、自らの命を犠牲にして国・家族・子孫を守ろうとした思いを考えると、自分が次の世代のために何ができているのかと反省させられます。
大東亜戦争は日本が引き起こしたような論調が強いですが、幕末から明治・大正・昭和と、世界は欧米の帝国主義・植民地主義のため、ほとんどが植民地化され、独立国を目指す日本が戦争に追い込まれた事情があります。
人種差別が当たり前の時代に有色人種の代表として戦い、勇気づけられた植民地での独立運動が活発になり、植民地から解放されたという歴史的な功績を忘れてはならないと思います。
3.11の東日本大震災では、自分よりも他人を助けようとする人々、譲り合う人々、混乱の中でも誰かに配慮する人々、暴動や略奪が起こらないこと等に対し、世界中から驚嘆の賛辞が送られました。
先日も、JR南浦和駅のホームと車両の間に落ちた女性を、乗客らが電車を押し助け出したニュースに「おそらく日本だけで起こりうること」「生死に関わる状況で、どうしてこんなに冷静・迅速に乗客が団結できたのだろうか」等驚き・賞賛の声が上がっています。
過去、日本を訪れた多くの外人も、日本人の不屈の精神・美徳・勤勉さ・美意識・武士道精神等に驚嘆し魅了されています。
戦後ほころびが目立つ日本ですが、すばらしい先祖が築いてきた伝統的な価値観・精神・文化をさらに磨き、次の世代に渡していく責任が私達にはあると思います。
NPO法人エコサポートTGAL 理事長 久留正成