Think Globally, Act Locally!!
   (地球規模で考え、地域で足元から実践)

平成31年4月26日

  さつま町は、九州第二の一級河川「川内川が流れる山間のまちです。自然が豊かで、川内川や支流には多くのホタルが飛びます。
ホタルは、さつま町の町虫になっています。
 ホタルが飛ぶ風景は、あまりに当たり前なので、それで楽しむとかまちの活性化に活用するなど考えてもいませんでしたが、まちの活性化の一つとして10年ほど前から、川内川下流の二渡地区と上流の鶴田地区で川内川に舟を浮かべ、ホタルを観賞するホタル舟を継続運航しています。

 私の故郷で運営されている『二渡ホタル舟』は、代表である下麦清正さんの子守から始まっています。
夜にママさんバレーに通う奥さんの代わりに、子守であちこち回っていた清正さん。ある日、近くの川内川のホタルを見かけ、車をホタルのいる草むらの近くに停め、一緒にホタルを見たら子どもさんが大変喜んだとのこと。

 魚を取り料理店を経営し川舟を持っていたので、親しい友人の家族とともに川舟を川内川に浮かべ、焼酎を飲みながらホタルを鑑賞し楽しむようになりました。ホタルの時期になると、いつも夜に留守する下麦さん達を不審に思った友人達が何をしているのか聞きだし、それなら自分達も、いや田舎に来た親戚を是非連れて行って欲しいと、川舟でのホタル鑑賞の輪がどんどん広がったそうです。その頃、まちおこしの気運が高まったこともあり、自分達だけ楽しむのではなく、他の人にも喜んでもらえたらということで、有志が中心になって活動を始めました。

 二渡ホタル舟には、次の特徴があります。
 ●全て有志だけでの手作りの運営です。
 自分達で企画・広報、船作り、船頭、安全対策、資金調達等を実施しています。
 ●ホタル観賞を中心に、遊び楽しむことを主眼にしています。
 ①比較的明るいスタート時には、好評な黒毛和牛たけのこ丼を食べられます。
 (地元は、全国有数の優秀な黒毛和牛種牛の産地であり、たけのこも「かぐや姫の里」の恵みとして有名です。)
 ②3艘を横につないだ自作の川舟(安定感があり、船の上から川内川の水にもさわれます)ホタルの数が多く,また手に触れるところまで近づけます。

 今や、毎年1000人以上が、遠くは韓国・関東・関西からもうわさを聞いて、遊びにこられるとのこと。福岡からは、新幹線の川内駅で降りると車で約20分程なので、日帰りもできます。宿泊は、さつま町の湯田温泉北薩広域公園バンガロー(布団貸出可能)が多いようです。

 今、ホタルの幼虫が川から草むらに上がり、夜空に飛ぶ力を蓄えていますが、有志も船の手入れなど準備に大わらわです。令和元年の『二渡ホタル舟』は、4月20日(土)から受付。5月15日(水)から6月2日(日)まで運営されます。

(連絡:080-6447-0570二渡がらっぱボタルの会)