鹿児島市環境管理事業所
2016.4改訂 |
1. 鹿児島市環境管理事業所とは 鹿児島市がH16年に創設した、中小事業所向けの環境マネジメントシステムであり、鹿児島市内の中小事業所が、容易に環境保全に取り組めるようになっています。 環境管理指針に基づき、環境マネジメントシステムを構築し、3ヶ月間の実践を行い、鹿児島市から委託されたISO14001審査員が審査するしくみです。(H18年度から10年間連続で当NPO法人が審査業務を受託しています。) ISO14001、KES、EA21などの環境マネジメントシステムは、環境管理事業所の条件を満たすとして、それらの認証取得事業所は、環境管理事業所の認定申請時また審査前までに認証書を市に提出することにより、環境管理事業所の審査なしで、環境管理事業所として認定されます。(ISO14001は随時に認定) 2. 環境管理指針 (1) 準備 3. 鹿児島市環境管理事業所の特徴 ① 小規模事業所でも構築できるシンプルなマネジメントシステム ⑨環境管理事業所には、省エネなど環境投資の補助がある。(7月頃募集 最高20万円) ⑩環境経営・省エネ・廃棄物管理等専門家派遣を受けることができる。(7月頃募集 5社程度) 4. システム構築から審査まで 6月 環境管理事業所認定の申請(申請書及び関連資料)募集 7月末 更新事業所の募集締め切り 9月末 新規事業所の募集締め切り 審査は現地で1事業所1時間程度です。特に①トップのリーダーシップ②環境目標の改善推進状況と事例③実践の記録④方針や目標・計画・体制の掲示について見ます。 基本的には他の環境マネジメントシステムと同様なことがいえます。特に環境管理事業所では環境パフォーマンス(実績)の向上が必須ですので、以下のことに十分意識して活動を推進して下さい。 (1) トップのリーダーシップ (2) 全員参画の仕掛け (3) 確実な周知 6. 認定事業所と支援 → 鹿児島市環境局環境部 (1) 認定事業所 計477事業所(平成28年3月現在) 7. 鹿児島市環境管理事業所のグリーン購入基準での配慮 環境管理事業所には、市の建設業入札資格審査評価で10点が加点されます。さらにISO14001には10点、KESとEA21には5点が加点されます。 8. 鹿児島市環境管理事業所の課題と対応策 (1) 容易に環境保全、環境経営に取組める制度ですが、環境負荷の大きいところ、従業員の多いところ、県内・全国・国際的に事業を展開されるところでは、より確実に環境管理を推進するために、システムの充実を図り、KES、EA21、ISO14001などの認証取得を目指しましょう。
KESステップ1は、環境管理事業所のお兄ちゃん版で取組みやすく、費用は初回10万円、以降は5万円と手頃で、建設業なら入札での加点が鹿児島県で10点、鹿児島市で15点となりますので、お薦めです。 (2) 3年に1回の審査とその間は年度報告書提出という制度ですので、第3者審査による刺激が乏しくなり、改善活動が低迷する可能性があります。 (3)順法については、不備な点が目立ちます。廃棄物処理法については、ほとんどの事業所に関連していますので①産業廃棄物処理業者との契約②産業廃棄物保管場所の管理③マニフェストの発行と回収管理④マニフェストの年間報告など事前に確認しておきましょう。 また業務用エアコン等の適切な保守・廃棄処理(フロン排出抑制法)に配慮下さい。
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