Think Globally, Act Locally!!
   (地球規模で考え、地域で足元から実践)

                                                         令和元年10月30日

 

11月1日は、計量記念日です。現在の計量法が施行された日を記念して制定され、11月は計量強調月間になっています。
 H4年までは、時の記念日6月10日(日本書紀に出てくる水時計で鐘を鳴らした天智天皇10年)が計量記念日で、6月が計量強調月間でした。
 また11月から3月までは、冬の省エネキャンペーンの時期でもあり、省エネのために、地味ですが有効で必須である計測方法について紹介します。

計測して数値化しないと、実態がぼんやりしていて勘頼りとなり、適切な管理また改善活動、研究・開発等は推進できません。
 そのため、①計測化②計測箇所の拡大③計測頻度・周期の短縮④計測精度の向上自動計測と制御⑥計測データの分析⑦計測データの見える化・グラフ化などを見直すことにより、省エネ改善が進みます。

現在、一般家庭や事務所では、アナログの誘導型電力量計を使用し、毎月検針され、次月に電力会社から電気使用料が請求されます。
 誘導型電力量計は精度確認のために大体10年に一回は検定が必要です。
 今後、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)等や、エネルギーマネジメントのためのHEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)・BEMS・FEMSなどが、普及・拡大予定です。そのために、誘導型の電力量計は順次デジタルのスマートメータに切替えられていきます。その結果、30分単位の短い周期での計測やデータ処理・見える化・分析が容易となり、省エネ改善が円滑になります。

なお、多くの方が意識していないのが、年間の月使用最大電力値で契約している⑧年間契約電力値です。金額が大きいのですが、契約時と比べ使用する最大電力値が小さくなっているのに、契約を見直していないケースが多々あります。

 電気使用量の多い工場・事業所では、⑨デジタルのデマンドメータで連続的に計測して、最大設定値に近づいたら警報を出すようにしています。
 また、デマンドの警報が出た時に手間のかかるエアコンのON・OFFを通信で制御できる機器も販売されています。

 計量強調月間を機に、自社・家庭での計測方法・計測データの分析・活用法を見直してみましょう。

理事長 久留正成