Think Globally, Act Locally!!
   (地球規模で考え、地域で足元から実践)

平成30年6月28日

 平成30年6月19日(火)に、かごしま県民交流センターにおいて、「地球環境を守る
かごしま県民運動推進大会」が開催されました。
 その中で、福岡大学の浅野直人名誉教授の「九州地方における気候変動による影響とその適応の取組みについて」の講演と鹿児島県から「県地球温暖化対策実行計画について」の紹介等がありました。

 講演では、九州の平均気温の上昇、異常低温の減少、異常高温の増加、桜の開花日の早まり、九州付近の海面温度の上昇などの実態とIPCCでの気候変動リスクと米収量や熱中症搬送者などの影響予測、気候変動適応法の計画と施策・推進体制等についてお話がありました。

 平成30年3月改定の「鹿児島県地球温暖化対策実行計画」の概要は、以下のようです。 

 ●経緯
 平成23年に「県地球温暖化対策実行計画」を策定し対策を推進してきたが、国内外の動向やエネルギー情勢の変化、「かごしま未来創造ビジョン等を踏まえて改定した。
 ●目標
 鹿児島県2030年温室効果ガス削減目標は、2013年度比24%削減を目指す。

(森林吸収量11%を合わせ33%削減)
 産業部門26%、業務その他部門31%、家庭部門47%、運輸部門21%、エネルギー転換部門49%、その他部門3%削減目標となっています。
 ●特徴
 今回の改定では、緩和:温室効果ガスの排出の抑制等だけでなく、適応:既に現れている影響や
中長期的に避けられない影響に対する対応策も盛り込まれています。
 ●内容
 1.地球温暖化の現状と将来予測

 2.気候変動の影響への対応
 3.鹿児島県地球温暖化対策実行計画とは
 4.温室効果ガス排出量の推移と削減目標等
 5.温室効果ガスの排出抑制等に関する対策・施策
 6.気候変動の影響と適応策
 7.計画の推進

 各県で「地球温暖化対策実行計画」は策定されています。
 今後の大きな社会的変革を示唆する内容です。

 各社の経営ビジョンづくり・環境経営のために、また社員の育成・教育のために、各県の「地球温暖化対策実行計画」を活用ください。

理事長 久留 正成