Think Globally, Act Locally!!
   (地球規模で考え、地域で足元から実践

令和3年11月30日

中小企業が環境経営から、SDGsに展開するケースが増えています。
環境面・経営面に付加して、社会面にもより配慮した事業・活動の充実を図っています。
まだスタートしたところが多いので、SDGsへ展開する考え方・方法を紹介します。

SDGsには5つの評価基準があります。
中小企業の環境経営事業所を評価すると、一般的に次のような特徴があります。
●普遍性KESやEA21環境経営システムを活用して、全員参画でPDCAを回す活動が推進されており、他にも進め方の応用が効きます。
●包摂性「誰一人取り残さない」という考えの元、社内では女性・パート・派遣・障がい者・外人等一般的に弱い立場の人や社外の同様な人達へ配慮する事業・活動が必要です。
既に取り組んでいるところもありますが、SDGs的に整理してください。
●統合性環境面と経営面だけでなく、包摂性等社会面も有機的に絡めての工夫が必要です。
環境面の事業・活動はSDGsの基本・土台の取組みです。
●参画性社内での環境の取組は全員参画で進めていますが、事業・活動においてさらに包摂性への配慮、社外の関係者(サプライチェーン・地域・行政等ステークホルダー)との連携や支援等充実強化が必要です。
●透明性と説明責任ホームページやレポートで環境経営を公表しているところもあります。
SDGsを含めたまとめの作成・公表が必要です。

1.推進の考え方:SDGsの本質理解
①視点の拡大:環境・経営・社会面と幅広い視点への拡大と実践

②視点の複合化:環境・経営・社会面を有機的に統合した事業や活動
③ネットワーク拡大:社内従業員の参画、サプライチェーン・地域住民・NPO・行政等との連携・支援活動

 2.推進計画
①3年中期計画:1年目教育、2年目実践・公表、3年目本質的目標設定等
②SDGs教育:SDGsの基本知識、SDGs取組事例、SDGsの本質 等
③紐付け・マッピング:事業・活動とのSDGs17目標との関連性分析・整理

 3.推進施策:できることからステップアップ
①宣言・方針:SDGs宣言追記や表現の見直し

②設定目標:本質的目標設定や地域貢献施策をまとめてSDGs目標化 等
③経営層の評価・見直し:環境とSDGsの実績・仕組み・目標を年度で見直し
④環境経営レポート:SDGsを包含してまとめ、HP等で発信

 当NPO法人では、SDGs講座を継続的に開催していますので参考にしてください。