Think Globally, Act Locally!!
(地球規模で考え、地域で足元から実践)

2013年11月8日

 11月は計量強調月間です。『測る』ことは1万年以上前から始まったといわれるように人間活動の中で必須で基本的な技術です。長さ(m)・電流(A)・物質量(mol)・光度(cd)・質量(kg)・時間(s)・温度(K) の7つの計測量が基本になっています。世界的に計測標準は統一され、トレーサビリティー(追跡可能性)が図られています。

ノーベル賞の物理学賞、化学賞の15%以上が計測・解析関連であるといわれるように、新たな発見も計測技術がともなって進展すると言えます。また、製品の機能・品質・信頼性・安全性の確保、生産性向上には、計測化、高精度化、分析評価の高度化、自動計測・制御は必須です。

地球環境問題であるオゾン層破壊・温暖化・酸性雨また水質・大気環境さらに生物多様性にしても計測することによって、現状把握され改善が進んでいます。
 生活面でも、ダイエットのため体重や健康管理のため血液検査データを取り、基準値との比較や時系列分析し対策すると改善が進みます。

「計測標準とトレーサビリティー」、「計測技術」だけでなく「計測の本質とは何か?」を考え、『計測の視点』を生かすと、計測器の有無にかかわらず、いろんな改善活動を展開できます。

  (活動事例)
活動の目的:経営革新の基盤づくり(データと情報に強い体質づくり)
理念と信条
①計測はあらゆる活動の基盤であり、重要である。
②その本質は「明確な基準を持ち、細かく見ることにより物事を具体的にしていくこと」である。
③我々はその本質を理解し、実践を通じて、経営体質の強化、新事業への展開に寄与する「儲かる計測管理」を追及する。

全員参画計測管理の方法 目で見る管理のステップ

 

 環境の分野では、
①電気・燃料・紙・水・化学物質等の環境負荷の削減
②品質・安全・生産性向上
③エコ商品の開発・販売等の環境改善
に応用できます。また、計測器のない管理部門でも「基準とトレーサビリティー」・「数値管理」・「目で見る管理」を意識して改善を展開できます。

 計測・数値化できていないところ、計測・数値化の周期や精度、計測・分析方法などを見直すことによって、いろんなことが見えるようになります。   その結果を全員に見えるようにすることによって情報を共有化でき、改善が進み、経営体質が強化されていきます。

NPO法人エコサポートTGAL 理事長 久留正成