Think Globally, Act Locally!!
   (地球規模で考え、地域で足元から実践)

平成29年9月28日

 

 環境経営中級講座をかごしま環境未来館で実施し、ISO14001、KES、EA21等を活用して環境経営に取組む事業所が、共通的に持っている課題「活動がマンネリで、実績が頭打ち」「新たな設定目標・指標・評価方法がわからない」「改善の具体的な施策・事例を知りたい」の解決方法をお話しました。

1.環境経営事業所の課題と原因
 ①環境活動は、電気・紙・ゴミの削減だと思いこんでいる。
 ②数値目標だけを追いかけている。施策・システム改善・人の活性化策が不十分。
 ③環境活動が全社的な経営体質強化に役立つと気づいていない。
 ④成果を出している会社やその方法を知らない。
 ⑤地球環境問題が大変な危機的状態だとの認識がない。
 ⑥活用しているシステムが身の丈に合っていない。等

2.目標設定と改善の考え方・進め方
(1)「いろいろな設定目標と指標・効果の出る施策」
   ●第一ステップ:基本的な環境負荷の削減や適正管理
 ①対象:電気・燃料・水・廃棄物・紙・化学物質・グリーン購入・地域清掃
 ②指標:絶対量・原単位・施策のスケジュール管理、指標と管理上の留意事項
 ③施策:効果が上がる施策
 ④特に電気使用量については、環境負荷が大きいので、系統的で徹底した省エネのために、基礎的な省エネ理論・料金体系・関連機器と現状把握や計測法・指標・空調や照明など対象機器毎の効果の大きな施策事例等について紹介。
 ●第二ステップ:本業の徹底改善による環境負荷の削減
 ①商品・サービスにおける環境配慮(開発・技術力、生産力、販売力の向上等)
 ②本業における目標設定と進め方の事例(建設業・製造業)
(2)「システム」の改善(しくみ)

   システムの運用で見られる傾向・弱い点・改善方法(マネジメントレビュー・評価と是正・内部監査・責任と権限・法順守・緊急対応 等)
(3)「組織・人の活性化」のしかけ
   目標や施策・ルールがあっても、多くの人が意欲を持って全員参画しないと活動効果は期待できない。人の意識と行動は、どのようにステップアップするのか?意識・行動を変える要因は何か?トップの思いと関わり、組織体制・責任・権限の工夫等について、効果を上げている事業所の事例を紹介。

3.持続可能な社会形成のために
 ①地球環境・人類の危機 ②2017環境トピックス ③ISO14001改訂
 ④環境経営のステップアップ体系 ⑤これからの環境目標(第三ステップ) 

 感想として、「とても満足と満足」が94%あり、「とてもわかりやすく勉強になりました。上級講座があると嬉しいです。」との声もありました。

 関心のある事業所は、ご連絡下さい。

理事長 久留正成