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長崎県・佐賀県中小企業でのKES環境経営事例

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①身の丈にあう「使い勝手の良さ」が評価されて、全国に広がっています。
②品質・生産性・安全性向上など「経営体質強化による環境負荷削減」を目標設定しやすく、助言もあり経営に役立つと喜ばれています。
③ISO14001では、手間・費用面等で難しいと感じる中小企業のために、KESは2001年に京都で創設されました。
④その後、2004年に環境省が認証制度化したEA21よりもシンプルです。
⑤ISO14001やEA21からKESへ移行する事業所もあります。

1.プラスナイロン株式会社 (長崎県島原市)
(繊維製品の製造・販売、社員195名、ステップ2、2005年11月登録)

  環境活動は、生産効率化活動と同じく、今後の生き残りの条件であると認識し、取引先から紹介のあった KES に取り組んでいます。 生産品には、特殊な医療用(手術用)ソックス等があり、いろんな規制対応や資格が必要であり、製品のトレーサビリティーや高い品質が要求されています。その技術や仕組みを、汎用製品に応用することによって、市場で高い評価を得ています。

 環境目標として以下の5項目を設定しています。

 1.電力使用量の削減                
 2.重油使用量の削減              環境経営訪問記
 3.不良率の削減
 4.ビオトープの生態観察
 5.工場周辺の清掃等啓発活動

  一般的な目標だけでなく、品質や生産性向上活動を徹底して、環境負荷を削減しようと「工程不良率の削減」「残業時間の減少」にも取り組んでいます。
 ナノバブルを活用した染料新攪拌機を導入して、使用副資材等を大幅に削減し社員が各家庭の廃食用油を集め、バイオディーゼルの原料用に提供しています。
  新たな環境管理最高責任者である代表取締役副社長の「KESは楽しそう」との最後の感想が印象的でした。

 2.島原ソーイング株式会社(長崎県島原市)
 (下着製品の製造、社員47名、ステップ2、2007年5月登録)

経営理念では「ものづくりを通じてお客様と喜びを共有し、社会や自然 環境と調和のとれた創造性に溢れる企業活動を展開します」と謳ってあり、 自然豊かな島原の地で、環境と経済を両立して社会の発展に貢献しようとお客様から紹介のあった KES を活用した企業経営を展開しています。

環境目標として以下の5項目を設定しています。
 1.電力使用量の削減                                               
 2.工場周辺の清掃等啓発活動                               環境経営訪問記
 3.地域との交流・活動協力
 4.ガソリンの使用削減
 5.折れ針削減

電気使用量と使用料金、廃棄物置場には 廃棄物袋の金額を表示して、環境と経済の両面での意識高揚を図っています。
 5S 活動も熱心で、定期的に定点観測し改善を確認しています。工具コーナーもしっかり定置管理できるようになっています。改善提案活動では、提出された提案を皆で選び表彰するようになっており、優秀な改善標語が壁ではなく階段の一段ごとに大きく掲示されていました。

 3.株式会社古川電機製作所 (長崎県佐世保市)
(本社部門(電装機器事業部、特機事業部および総務部)の修理・販売・工事、社員69名、ステップ1、2010年10月登録)

 4.三鷹精工株式会社佐賀事業部 (佐賀県三養基郡)
(精密プラスチックス金型設計・製作及びその精密プラスチックス成形加工品の製造、販売、社員74名、ステップ2、2004年1月登録)

 取引先から環境配慮の取組みの要請があった時、本社が京都にあるため、KESの創設・普及を把握しており、すぐにKES 導入を決めました。
 『社会的使命を考えた経営』を経営理念のトップに掲げ、「お客様のご要望に対しあきらめない。最後までやり抜く。」という姿勢で取り組まれています。

  環境目標として以下の5項目を設定しています。
  1.電力使用量の削減                 
  2.廃棄物の削減                 環境経営訪問記
  3.省資源
  4.グリーン調達
  5.工場周辺の清掃等啓発活動

  トヨタ生産方式を学習し、工程の流れや作業・物の置き方などを見直し・改善しています。 その結果は、7S 委員会が毎月パトロールチェックし、改善事例は掲示しています。
  また、化学物質を多く使用しているため、化学物質管理 チェックリストを作成して、管理の漏れがないように配慮し、産業廃棄物については、処分場立入調査表を作成して適切に処理されているかを現地確認しています。

5.有限会社中村電機工業   (佐賀県武雄市)
(電気・機械器具製造業、社員207名、ステップ2、2006年1月登録)

(*)環境経営訪問記等は、順次掲載します。

1.KESとは?

KESは、2001年に創設された中小企業版環境マネジメントシステムです。
 ②中小企業にとってISO14001では難しく、費用も時間も大変という現状認識の元、ISO14001規格をシンプルにして、企業での改善活動等経験豊富なISO14001審査員が低費用で審査するしくみです。
  審査では、コンサル・助言ができます。
③主な規格は2種類あります。KESステップ1は、ISO14001の基本部分だけでありISO14001の半分程度のレベル(初級・小企業向け)、KESステップ2はISO14001より1-2割シンプル(中級・中企業向け)です。
審査費用:KESステップ1は登録時約10万円、その後毎年約5万円、

               KESステップ2は登録時約20万円、その後毎年約10万円
 全国23KES協働機関で普及推進し、現在4,783事業所が登録しています。

2.KESの特徴?

①身の丈に合うシステムであるので、中小企業体質を強化するのに有効です。
 ②審査員研修に熱心で、全国規模で2ヶ月一回、九州では毎月実施しています。
 ③紙・ゴミ・電気だけではない本業強化目標を設定しやすい。
 ④審査では、中小企業の経営体質強化に役立つコンサルを重視しています。
➄九州・沖縄地区では、毎月環境教育用のメルマガを定期送付しています。

3.評価・優遇?

①日立・九州電力・NTT・京セラ・キャノン・オムロン・ワコール等大手企業のグリーン調達基準で承認
②鹿児島県では、建設工事入札等競争入札格付で5点、鹿児島市では、鹿児島市環境管理事業所に申請・認定されるとあわせて15点が加点。
 ③鹿児島県清掃業等の鹿児島県官舎等業務委託に係る資格審査では3点加点。

(お問い合わせ)
 九州・沖縄地区唯一のKES協働機関:NPO法人エコサポートTGAL(ティーガル)
  大手製造業などの環境・品質・システム管理部門の経験者がUターンして、中小企業と地域の活性化を

 支援している中小企業診断士・エネルギー管理士・技術士・ISO審査員・EA21審査人などの専門家集団
   です。
  九州・沖縄各地で活動しています。
 事務所住所:鹿児島市長田町18-36エフ・リベルテ・ナガタ1F
 TEL099-223-6425  Eメールecotgal@ark.ocn.ne.jp  HPhttps://www.tgal.org/